ボクは笑われたらいけないらしい

あれ?

 

違和感があった。

車イスのボクは、仲間たちと自然に笑い合っている。

バラエティー番組のように、冗談も言うし、けなし合いもする。

でもテレビを付けるとそこには、

ハゲ、デブ、チビ、オネエはいるのに、車イスの姿がなかった。

どうやら世間では、ボクは笑われたらいけないらしい。

せっかくこの世界に、自然と笑い合える居場所ができたと思ったのに。

これは、空想なのか?

 

なぜ?

 

その答えを知りたくて、

自然と笑い合える居場所を探す旅が始まった。

 

障がい者に理解がある国と聞いて、

イギリスに1年間単身で留学した。

そこでみたのは、性別、国籍、年齢、障がいの有無に関わらず、

日本よりも、みんなが笑い合っていた。

ブラックジョークとして、車イスも笑いのネタになっていた。

 

帰国しても自然と笑い合える居場所を探す旅はつづいた。

お笑いを学び、車イス芸人となった。

日本では車イスでお笑いはむずかしい。

島国独特の閉鎖的な国民性では、受け入れがたいんじゃないか。

そんな意見もいっぱい頂いた。

お笑いを通して舞台から、お客さんに疑問を投げかけた。

でも舞台からお客さんまでの距離は思ったより遠かった。

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