人生どうでもよくなった

人生どうでもよくなった

恋愛もしたことない。バケモノといわれるボクが誰かを好きになると

その人に迷惑がかかる。

一気に孤独になった。

授業にもいかず、パチンコやらスロットに明け暮れ、しかばねのような毎日。

こんな自分はダメだと思いながらも、抜け出せなかった。

 

そんなボクを見かねた母から

「車イスに乗ってみたら?」と言われた。

ボクがちょうど20歳になったころ。

嫌だった。

なんだかもっとボクはみんなと違う世界に行ってしまうのではないか?

そんな不安がよぎった。

でもボクに選択肢はなかった。

とにかく今のダメな自分から抜け出したかった。

車イスに乗ったら、人生が変わった。

よどんで見えていた世界が、一気に輝いてみえた。

どこにでも行ける。もう歩き方でバカにされない。

車イスは、まるで、かぼちゃの馬車のようで

ボクの価値観のすべてを変えていった。

ボクは前向きになり、心許せる仲間も出来て、やっと孤独感から解放された。

ボクはこの世界に存在してもいい人間なんだ。

ひょんなことから、歌舞伎町でホストクラブを経営する人を紹介された。

そして、ボクは旅の舞台を移し、車イスのホストとなった。

そして1対1の接客業。お客さんとの距離が近くなった。

なぜ笑えない?

と聞くと、今まで障がい者と関わったことがないからと言う。

知らないから、わからないと言う。

なるほど、お互いを知らないから笑い合えないのか。

ある事件がおこる。