行き先を探していた旅のゴール

急ぎの用事で駅から出たとき、

10m先には、目的地までショートカットできる階段がある。

エレベーターはぐるっと大回り。

ボクは、手すりを掴まれば、ゆっくりであれば階段を登れる。

車イスは誰かに持ってもらわなければいけない。

そこで、駅員さんに「手伝ってください」と頼んだ。

そしたら、10m先は私の管轄の範囲外なので手伝えません。

と言われた。

たかだか、10m先。なんでだよ。

仕方なく大回りしてエレベーターにむかった。

怒りとむなしさでいっぱいだった。

数日経ってもモヤモヤは冷めず、友人に事件のことを話した。

「そんなの、道行く人にちょっと助けて貰えばよかったじゃん。」

と言われた。

電撃が走った。

そうか、なぜ気がつかなかった。

もしかして、「ちょっと助けて」と気軽に言えることが一番大事ではないかと。

「ちょっと助けて」「いいよ」と

気軽にみんなが言い合えるようになれば、

お互いを知ることもできるし、

誰でも自然と笑い合える世界になるのではないか。

これが26歳の終わり。

20歳から6年間続いた、行き先を探していた旅の

ゴールがみえた気がした。